No.56: 独断?偏見?
103万の壁 問題について考える



103万の壁 問題について考える

あくまで私見ですので、よろしくであります。

さて、2024年10月27日開票の衆議院選挙によって、
台風の目というか、一躍、脚光を浴びることになった
国民民主党の玉木代表
103万円の壁打破ということで、
期待が高まっている状況…
と思いきや…
スキャンダル…
さほどの影響にならなさそうな予感はありますが…
玉木代表つぶしの陰謀論みたいなこともささやかれ…
情勢は、微妙な感じも…





 


 103万の壁 国家財政に与えるインパクト


はっきり言ってビッグバンです。

いままで対処してこなかったツケとも言えなくもないですが…
貨幣価値の変化というか、最低賃金の変化とともに、連動させるべきだったと…

今いわれているのは、103万の壁を178万にあげたら
7兆円-9兆円の税が消える…と言われています。

国が損をする分、国民の懐が潤うわけで…
多くの国民からすれば…
玉木先生、頑張れ!!!は当然のような…

そして、政治家のお金の問題も考えると…
国民の気持ちとしては、当然の方向に進んでいると
僕は思います。

ただ、多分…きっと…というか…
103万の壁が動くなら、他の106万の壁も動くよね…ということです。
要するに103万円の所得税、住民税だけでなく、社会保険にも当然、波及する可能性 が高いということです。

ちなみに106万の壁について過去書いたものがあるので、よければ…
〇2023年 年収106万円の壁問題について
〇2023年 年収106万円の壁問題について(2)
〇2023年 年収106万円の壁問題について(3)


実際にどう動くかわからないですが、
ただ、
社会保障審議会(年金部会)11月15日の第20回でも議題にあがりました。

つまり状況を見て…
この壁が動く可能性が高まっているということです。
と思っていたら…既定路線通り
・51人ルールの撤廃、106万円の壁の撤廃
という話し合いになったようです。
つまり、まだ、段階をふむでしょうけど・・・社会保険全員加入の方向に進む気…
との方針が今のところ見えたと・・・
なんて強気な・・・

ただ、103万の壁を引き上げたも、手取り増えない…なんてことになると、
玉木代表もメンツがたたんでしょうから・・・
まあ、このまま、既定路線で進むとは…思えないんですが…

現在、社会保険の財源、特に年金は、将来にわたって…厳しいという情勢下
年金大改革として、
実質、課税強化に動いており、
中小事業者の多くの方は、色々な面で、 この壁が動くことは、事業運営上、メリットは大きいと思います。

 

 



ただ、今がよければ…それでいいのか?


本当に、これが問題です。
103万の壁、106万の壁が動けば、国の財政は 非常に厳しいものになります。

何も考えず、財政規律を無視して、政策を押し進めれば…
日本も、本当にギリシャ危機のようになる可能性だって否めないのです。

そして年金システムも、どうなってしまうことか?

そうじゃなくても、
そもそも、一般の労働者にとって、国民年金だけで、 老後、食べていけないのは明らかです。

負担の在り方は考える必要は大いにあると思いますが、
一律的に、徴収を減らすということは、まずいような気がします。

短絡的に、低賃金労働者は、社会保険を払わなくてよろしい…
ということにしてしまうと…
その方々が老後を迎えたときにどのようなことがまっているか?

今、この制度ができたときと違って、専業主婦は少なく、
皆、働くことが前提の世の中です。

全員にちゃんとした老後が用意される世の中を僕は
望みます。

かと言って、玉木先生の発言を否定しているわけではありません。
玉木先生のお話が実現すれば、
大変なことになりますが…

それによって、行政財政改革を促すことにもなりますし、
今一度、社会のコストをどのようにみんなで分担していくか?

ということを抜本的に考えていく
いい機会になるのでは…
と思うのです。

やっぱ、減った分は
なにがしかで
補わないといけないですから…