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危機回避のできる組織運営組織運営において、危機を未然に防ぐ、危機が発生したら、できるだけ速やかに芽が小さいうちに対処することが大切です。 そして、そのためには、経営層等の意思決定機関に情報が速やかに伝えられ、迅速に対応するための仕組みが必要となってきます。 そんなのわかっているよ!!! そういう人は多いと思います。 けど、これ思う以上に難しいのです。 何故? 自分がその危機の現場に立ったことがある人なら 共感してくれるかもしれません… 例えば、自分のミス、自分の部署のミスが明らかになったとき いちいち上に報告なんてしないで、 内内に処理しますよね… (ホウレンソウが・・・という意見はあえて今回はおいておいて 些細なことと思えば、上位者も報告を欲しないだろうし…という判断が働くかと…) で内内に処理ができればいいですが… それができず、問題が大きくなっていくことも 不幸にもあります。 そして心臓の痛い日々が続き、抑え込めればいいが… そうでない場合は、大問題として爆発します。 現実問題、大きな組織になればなるほど 他部門、多くの人間を巻き込む話になるので、 小さくまとめよう、自分の部署、自分のところで押しとどめよう… という意志が働きがちです。 また、自分らの点数(評価)を下げたくないという 意志も働き、上に不都合な真実等の報告は避けがちになります。
日本の顔ともいえる自動車産業でも 試験結果の改ざんが、長年に亘って行われていたという事実を… ある意味、セクショナリズムの産物かと… 組織とは、基本、そういうものです。 (組織だけに限らず、みんな自分がかわいいという事実があります。) 全体適正と表の会議で変え高々に言っているのに、実際には、セクショナリズムが横行します。 しょうがない側面もあります。遠い昔、信頼していた上司とそのことについて話をしたことがあるのですが、 「そうしないと、お前らの出世に響くし…」と言われたことを思い出します。 あと、TOPの意識が非常に重要です。都合の悪い報告は聞きたくないという雰囲気があふれるTOP であるならば、都合の悪いことの報告は遅れがちになり、 対策も後手に回る… いなば食品の報道を見て思ったのですが、 まさに、このド典型!! 一般職の給金が入社日まで示されない等、上の顔色伺いながらでないと上の判断を仰げない… ということでは、危機管理は難しいと思うのです。 実際、この手の対応は難しいです。 対応が後手に回ると、マスコミ等から責められますので… その意味で、今般の敷島パンの対応は素晴らしかったと思うのです。危機管理マニュアルがしっかりしているのだろうなぁと想像をするのですが・・・ 消費者から苦情に、迅速に対応したことは素晴らしかったと… (2024年5月5日と7日に消費者から連絡があり7日にリコールした。) 一番まずいのは、1,2件ならと…その消費者だけ個別対応をして沈静化を図るものの、 後でばれで、大事になることだったかと思います。 その意味では、危機を芽の小さいうちに摘んだと言えます。 思い返すと、ペヤングの時もいい対応と評価されていたことを思い出します。 対して、不適切な対応の非難を受けた企業はたくさんあります… 冷静に考えて、完全に生物の混入を防ぐことが困難であると僕は思います。 ある意味、不幸の確率で発生する避けられない事故であると… そして、いざ不幸にあたったとき、適切な対応が取れるか、否かが問われるのだと… その意味で、本当に、敷島パンの対応は賞賛に値すると… (敷島パンの関係者様!!もし、見て頂いたら、僕の事務所にパンを送って頂いてもまったくかまいません…というかうれしいです。) |
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会社の考えを従業員にわかってもらうことが大事!!!TOPの姿勢が大事まず第一にTOPが問題を顕在化し、課題として捉え解決していこう という姿勢が重要ですというより、前提条件です。これなくしては始まりません。 そして、この意志を従業員に周知することが重要で、 ここが肝だと思います。 危機的な情報ほど、意志決定機関に迅速に報告を上げねばなりません。 特に中小企業の場合、 「社長に、この報告あげたら、怒られる…クビになる…」 みたいに従業員に思わせないようにすることが望まれます。 ミスしたことを不問にするわけにはいかないですが、それが理由で報告が遅れる、 報告がされないということになって、組織に多大な悪影響でることを懸念すべき…と思います。 不都合な真実をどう報告させる?「報告しない奴が悪い」で片づけては、話が進みません。所詮、人間は、みんな自分がかわいいのです。 本能的に自分を守ります。 この前提条件を外しては、カッコつけたルールを作っても、実際に機能はしないはずです。 だって…人間なんだもん…そういう風に作られているんです。文句は神様に… ようするに命令通りに行動する機械とは違うんです。 このどうしようもない事実を踏まえて、どのように不都合な真実を報告させる仕組みを作るか?ということを考えねばなりません。 仕事のマニュアル化また、見方を変えて、従業員に隠し立てをできない体制を築くという考えもあります。てっとり早くいうと… 仕事のマニュアル化を進めましょう…ということです。 仕事が俗人化して、「この人しか…わからない…」なんて ことがなくなるようにすることは、会社にとって好ましいことです。 また、マニュアル化を進めることによって、 仕事の見直しをすることにもなるので、改善も進むと思います。 従業員の側にとっても悪い話ではないです。 病気になっても休めないなんていうことはなくなりますし… 仕事の透明度があがることによって、不正への誘惑もなくなると思います。 大谷選手不正送金事件で思うのが、水原氏がブラックボックスとして抱え込むことができる体制があったことが、不正送金につながったともいえるかと… https://www.syaroushi777.com/bl/b36.html☚参考にコチラも見て頂けると… ちなみに、僕が辞めた会社は、リコール対策はしっかりとしていて 対応部門は直接社長に報告できる体制もあり、僕が入社したころの社長は 事故があったお宅には直接自らお詫びにいっていたという話を聞きました。 けど、僕の場合、報告を押しとどめられ… この違いを自分なりに考えてみたんですけど… 多分マニュアル化の差かな…と思いました。 お客様相談室には、こまかなルールがあって、裁量の余地なく 社長まで連絡がいく形になってましたので、 対して、僕のいた部門は、裁量幅が大きかったものですから… そうなったのかな…と思います。 今から思うと…正義の心をもって、最初から騒いでおくべきだったと… 思います。 少々、後悔はありますが… (会社を辞めたことで、金銭的には大いにマイナス…) 彷徨の人生…になったとも言えますが… 想定外の人生も捨てたもんじゃないと思っています。 (というか…思うようにしているというのが正解かも…) 面白きこともなき世を面白く、住みなすものは心なりけり・・・ BY 高杉晋作 【要は「心の持ち次第…」ということらしい…】 |
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