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円ドルレートの歴史【円ドルレートの歴史】記憶があいまいなのですが、大学の卒論は、「ブレトンウッズ体制の崩壊」を書きました。内容をほとんど覚えていなくて、金本位制、固定相場制、変動相場制と移行していく過程は、 高校の授業の時の記憶のほうが鮮明です。 さておき、戦後日本は、固定相場制でした。 【ブレトンウッズ体制 とその崩壊】ブレトンウッズ体制とは、アメリカニューハンプシャー州ブレトンウッズで開催された会議に もとづいて決定された世界の金融体制のことであり、
ただ、各国の発展度合も違うわけで、固定相場の維持が難しくなります。 例えば、日本が工業化を進め、安い繊維を作れるようになると、米国に安い繊維商品があふれてしまうわけで、 米国の繊維業界は困ったことになります。じゃあ1ドル360円だと困る。1ドルを300円にしてくれないと 米国の繊維産業がつぶれてしまうなんてことがおきるわけです。(この時は、為替をいじるということはせず、 当時の田中通産大臣によって輸出規制をして話を収めるのですが…) さらに言うと、ちょっと憚れるのですが、誤解を恐れず、大胆に言えば、投機筋が、この矛盾をついて、大儲けをするので、 その分、国家等に負担がのしかかり、耐えられなくなるのです。 この時でいえば、ドルの価値を担保していた金が、米国から大量に流出してしまい、 これに耐えきれず、金本位制度をやめ、変動相場制へと移行していくことになります。 そんなことを背景に、日本と米国の状況に絞ってみると(高校の試験の復習みたいですが…) 71年8月に、ニクションショックがおきます。(金本位の放棄) 71年12月に米ドルとの交換を308円に変更 そしてついに固定相場を維持できなくなり、 1973年2月にドル円レートが完全変動相場制に移行します。 そして、日本の自動車、電機産業の世界進出とともに、円高が進みます。 【プラザ合意 とルーブル合意】プラザ合意 とルーブル合意は大きな転換となった金融に関する国際会議です。85年プラザ合意で円高を容認し、急速に円高が進む。 その後、88年、ルーブル合意で、その円高の流れに歯止めをかけ、 この世の春 バブル時代を迎えます。 僕は、大学生を謳歌していましたが、豊島園の時給が倍近くまで跳ね上がる。 生活レベルは毎年のようにあがる… という本当にいい時代でした。 しかし、反動がきて、日本経済は、長い停滞期に入ります。 まあ、この時期も円高は進みます。 【暗黒の民主党 政権】全てが悪いとは言いません。けど、今の政権に対して、政権交代の声が広がらないことを考えると… お察し…と言わざるをえないかと… 行政改革といいつつ、業界団体の棚卸会議発足させたにもかかわらず、 中途半端で終わったのは、まあ、おいておいて… 為替政策は、野田財務大臣が、市場に任せるといって円高を放置したのはありえない…と 当時思ったのを覚えています。 何故かと言えば、大学時代のゼミでお世話になった教授はこういってました。 「財務担当大臣及び政府高官は、為替に関する嘘(介入するぞ!という脅し)は、許される。 なぜならば、そうすることで、投機筋を抑え、為替の安定につながるからで、 ずっと、そうやって運営されている。」 この言葉を覚えていた僕は、心の中で、何してくれてんねンと思ったわけです。マスコミの書生感覚と揶揄していたような… ご承知の通り、輸出企業は大打撃を受けます。(最高記録 75円台) ただ、輸入による産業は、いいことづくしです。 マックなんかは安かったし、吉牛も安くなった… 話はそれますが、そうはいっても、僕、野田先生は尊敬しています。 敢えて、日本のために、政権を安倍さんに渡したことはすごいことだと…思っています。 信念をお持ちの方だと… 【アベノミクス】アベノミクスで日本経済は、大きく回復したと思います。再び、いい時代であったかと… 異次元の金融政策も大きな後押しになったと思います。(ただ、今、これが問題になってます。) 景気の後押しもあってか、日米の金利差が開いても、円ドルレートへの影響もさほどなかったし… 【コロナ後の円安】コロナ後、円安が急激に進みます。思うに、各国、金利をあげる中、日本は据え置き状態で、これが主原因のような気もします… ただ、これ難しい問題がはらんでいます。 だって金利を上げると安い金利だから生命を維持している多くの 中小企業の倒産を助長する懸念があげられていてずっと躊躇していたからです。 また、赤字国債残高も膨らんでいる状況で金利を上げることは財政も圧迫しますから、 これまた、躊躇しているという構図です。 ただ、日銀も手をこまねいているだけでなく、いろんなところでいろんな発言をし、 正常化への下地作りに励んでいるようですが… 果たしてどうなるか? |
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円高は日本発展の象徴だった?日本の戦後の高度経済成長とともに、円高が進みました。 ある意味、円高は、日本発展の象徴だったのかもしれません… つまり、今の日本は…ということです。 人口減少の局面に入り、超高齢化社会へと進む日本は、 岐路にたっているような気がします。 わたくしたちは、本当に日本のあるべき姿を、真剣に考えるときであるような気がします。 さておき、 下手をすれば、ギリシャの二の舞…なんて言葉も聞かれることも…さりながら、これは、ほぼ、絶対にないと思っています。 何故なら ギリシャは自国の債権を海外にささえてもらってたからであって、 日本は、海外の債権をもっている立場なので、かつ、自動車産業を始めとした輸出産業もあるわけで、 ギリシャの二の舞はないでしょう… それでも、200円まで進むなんて、いう人もいるのも事実です。 本当に勘弁してほしいことです。 それで得をするのは、輸出企業と、外国客をあてこむ観光産業と多くの米国債を保有する方々でしょう? ただ、その方々にとっても、日本経済が全体として冷え込めば、中長期的に損しますし… また、既に、国民は多くの輸入品を消費しています。 生活は当然…物価高騰がその証です。 国全体の最適を考える限り、これ以上はあり得ないと思うのです… 昨今のニュースを見るに、 米国株の影響から米国はこの6月に金利を下げるのではという憶測が広がる一方、 急激なインフレが進む中、果たしてどうなる…なんて憶測も広がり 一体、どうなるのか不透明なのが実際の所です。 対応は、本当に難しいと思います。 しかし、これ以上は本当に困ったことになると思います。 日本は、原則、アメリカの動向を踏まえて、政策を決定するのが実状であり、 岸田首相、鈴木財相の手腕にお願いするしかなく… そして、僕は、「政策担当者の、市場への言葉は重い」というお世話になった教授の言葉を思い出すのです。 明確に、政府には、これ以上の円安は許さないという戦う態度を強く示してもらいたいと切に願う次第です。 |
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