No.23:
権力は魔物!
というけれど…
(理想の上司論)
目次は
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権力は
魔物
!!
よく
権力は
魔物
という言葉を耳にします。
こどものころは、あまり、感じなかったですが・・・
齢を重ね、政治家の方々や、会社勤めの時の上司などを思い浮かべると・・・
地位を得て、人が変わるということは、非常に多いと思います(いい方に変わる方もいますけど・・・)。
ある意味、自然なこととも言えます。
その地位に見合った対応をしてもらえないと
周りも困るので・・・
しかし、それは、一定の自分を制する心をもった上で・・・
というのが前提であると僕は思います。
人間の さが
人間は、本来、動物です。
強きものに逆らわず、弱いものを食い物にする
弱肉強食の本能
に支配 されていると思います。
実際、皆さまも経験していると思いますが
上司も言いやすいところに、きつくあたり
強面な部下に、いやにやさしい・・・
なんてことを目の当たりにしたことも多いと思います。
また、自分をよく見せたい、強く見せたいという心も存在します。
人間とは、所詮、本能ベースではそんな生き物です。
権力を持ち、
周りの人間に担がれ、
YESマンオンリーで、反対する人間がいなくなれば…
おのずと、尊大になり、自分の周りの本当の真実等がみえなくなる。
ある意味、人間のさが のような気がします。
この中で、自分を自制することは非常に難しいと思います。
「権力は魔物」といわれる所以かと思います。
例えば
大河ドラマの常連の豊臣秀吉
天下を抑えるまでの秀吉と後半の秀吉は同じ人間か?と思うほど対応が違います。
今太閤と言われた田中角栄氏
かれもキングメーカーと言われ始めてから、部下たちの離反が始まったように思います。
(聞きおよんでいる話によると、もう一回首相をやるといって、竹下氏らを押さえつけて、内内でひんしゅくをかっていたとか・・・)
このお二人に共通するのは、
大出世
ということもありますが
人たらし
で通っていたということです。
人たらしの人たらしたる所以は、相手の心がわかる、共感できる つまり相手のことを慮る力が 強いということです。
そんな方々でも、敵がいなくなり、忖度されまくるようになると
相手を慮る気持ちが・・・
弱っていくのではないか?
僕はそう思います。
人のメカニズム的に、
人が自らを自制するには、なにがしかの牽制が必要な気がします。
僕はすべてのものに理由があると思っています。
彼らは、自分の立場をよくする必要性から「他人を慮った」
しかし、目的が完全に達成されるとその必要性(理由)がなくなり(気が緩み)・・・ということかと・・・
牽制する存在があれば、気が緩むことはないでしょう…
ゆえに、僕は、組織運営上
上に立つものは、
あえて、
自分にNOといえる存在をどこかにおくべきと思います。
理想の上司像
権力とは、組織という存在がある限り、組織を動かすため、誰かが担わねばならないものです。
そして、この権力を上手に使える人が上にたてば、 組織は伸びるということだと思います。
そして上手な権力の使い方とは、どういうものなんだ?と考えるとき 理想の上司を考えるべきと思います。
この場合の理想とは、ただ単に、部下にとって都合のよい上司ということでは ありません。組織を活性化することを前提においた話であることを ご留意ください。
僕は3つの大切な要素があると思います。
1.平等であること
これは、皆さまもすでに認識されていることと思います。
ひいきされた人間は、いいですが、差別された人間は組織を去ることを 考えるでしょう…
(給与が高いとか我慢する材料があれば別ですが…)
また、組織を大きくするには、より多くの人の協力が必要です。
そのためには、公正明大な組織運用が大切です。
なお、平等にするのだから、信賞必罰はしないというのは、絶対に別です。
頑張った人に報いるのは、公正であり、平等精神に合致します。
要するに、公正な基準によって人事評価がされることが重要なのです。
2.他者を慮ること
部下の立場を顧みず、無理な命令を繰り返すことは本末転倒にしても これ、
意外と難しい問題です
。
慮ることが、決して、部下の機嫌をとることとイコールではないことを肝にお銘じ下さい。
なんのかんの言いつつ、組織は競争にさらされているわけで
経営者は、従業員の能力を限界まで(もしくはそれ以上)引き出すことが 求められます。
人づてに聞いたのですが、シャ-プの3代目社長の辻社長は、
管理職たる部下に
「聞き分けのいい上司になるな!」と訓令していたそうです。
仕事の内容を安易に妥協しては、部下が伸びない。
常に、上をいく要求をしろ・・・
その代わり、できた時は、しっかりほめろ・・・
と言っていたそうです。
普段、辻元社長は、強面なんですが、時たま、不自然なくらいに顔をしわくちゃにして 笑顔で部下に呼び掛けるんです。
微笑まれた部下は、当然、ファンになりますよね…
たとえ厳しいことを言っても失われない信頼感の構築こそが大切であり、
そのためには、他人たる部下が何を考え、どう思っているかの把握を することが重要です。
といっても、神様じゃないので、人の心を覗くのは無理です。
けど、その努力はすべきです。
部下も、上司をみています。
部下のことを考えてくれる上司なのか否か?
つまり、他人を慮ることが大切なのです。
3.方針をしっかりと示すこと
これも非常に大切です。
仕事を行っているうえで、右に行くべきか左に行くべきか?というような選択 を迫られることは多いです。
いちいち、現場で迷っていては、遅滞をまねきます。
それに現場のスタッフに無用なストレスを与えます。
経営者の気分次第で、右にいくか左にいくか?変わる場合
従業員は本当に困ってしまいます。
ひどいところだと、明確な方針なく従業員に任せているくせに 何かあると従業員の責任を追及するなんてところも 少ないですが、あります。
当然、従業員のモチベーションは推して知るべし・・・です。
部下の立場としては、上司が明確なビジョンを持ち
それを示してくれることで、
部下は、その方針に従って、力を発揮することができます。
理由があるならやむなしですが、コロコロ方針が変わるのは、
従業員からの信を失います。
まあ、何事も、言うは易し行うは・・・なんですが・・・