小 説   ・・・

 亡き父に捧ぐ・・・

この「山よそうそうろうに・・・」は、亡き父が、自分の人生をなぞらえて書き始めたものです。
僕の父は、世間一般でいう ダメな父親でした。
ただ、いつも、「俺はBIGになる」と言い続けるひとだったんですけど・・・ まあ、そんな家庭だったんで、僕も貧乏な少年時代を送るんですけど・・・
そんな父は、家を勝手に出て行って、2年くらい僕と父は断絶状態になりました。
父が60の時に、上野駅の階段で転んで、半身不随・・・
祖母(直接、僕に言えなかったみたいです)⇒弟という感じで僕に連絡が来て、板橋に住む父の面倒を僕がみることになりました。
それでも、あきらめない父は、小説を書いて・・・なんて言ってました。

当時、東大をでて、一部上場企業で、比較的、うまく行っていた僕は、 すこし、そんな父を嫌悪してまして、 一回、思いっきり、「何言っているんだ。現実見ろよ!」類の説教をしたら、 父は笑いましてね・・・ それをまた、僕は攻めるわけです。 そしたら、父はいうんです。
「苦しいからこそ、笑うしかないだろう」 と力なく笑う。

僕はこの時の顔と、声が忘れられません。
あとやな人間だった自分を恥じ入っております。
結局、堀船と板橋の二重生活に僕の給金が足りなくて・・・ 父は、この小説の舞台となる福島県いわき市三坂の祖母のもとに・・・ そこで、小説の元となる南北朝時代を懸命に調べていたみたいです。

けど、運命とは厳しくて、努力が必ず実るわけではない・・・というか、 田舎に引っ込んで、1年で心筋梗塞でなくなってしまいました。
そのうち、母と仲直りさせてなんて・・・僕なりに思っていたんですけど・・・ この時は、本当に、後悔しました。
粘り強く、母を説得して、東京に残しておくべきだったと・・・

で、父への懺悔のつもりもあって、この小説を受け継ぐことにしました。 当時はサラリーマンが忙しかったのもあって、 2年くらいかかったけど、書きあげて、どこぞの新人小説賞云々みたいなところに 投稿はしたんですけど・・・ まあ、・・・という結果でした。

そんな僕も、結局、サラリーマンからドロップアウトして、コンビニ失敗して・・・ 父と同じように、彷徨の時代が始まりました。 彷徨人生を歩んで気づいたことがあります。
すべてのことには、すべて理由がある。
他人の人生を、他人を侮ることなかれ!!!(みんななにがしかの理由があるんです。)
で、この間に、僕も同じように夢見て、これ以外に小説を数本書いて投稿しました。
そのうち、一つは、出版社から電話があったんですけど・・・ 有料出版の営業でして・・・ もう金の余裕のない僕に、その選択はなく・・・

さておき、PCに残っていた小説を動画にすることを思いつき・・・
今般、このような形で、世にさらすことに致しました。

時間がありましたら、見て行ってください。

主要登場人物
藤川恒友 主人公 奥州の岩城郡の好嶋荘の端にある三坂という地域の小領主 情に熱く、絶対的な武力を誇る。 鎌倉時代末期からの激動の時代に翻弄されつつも、郎党のため、家族のため奮闘する。
藤川竜友 恒友の1人息子
藤川はな 恒友の娘
平田恒清 恒友の第一の郎党 実の父を恒友に殺され、一時は敵と憎むが、今は、恒友に心酔している。
藤川数益 恒友の後見役であり、藤川家の知恵袋
藤川行友 恒友のいとこ 恒友の妻の弟 恒友の支配する三坂のうち下三坂を差配していた。
岩城隆行 鎌倉御家人 岩城郡の領主
岩城隆衡 隆行の跡取り
富田隆経 岩城郡を治める御家人 岩城氏の筆頭家老 恒友に目をかけている
富田ふじ 富田隆経 の一人娘
足利高氏 のちの尊氏 初代室町幕府 将軍
足利直義 尊氏の弟
高師直 尊氏の最側近
北条高塒 北条一族の当主
北条守塒 鎌倉幕府の最後の執権
長崎興常 鎌倉で権勢を誇る長崎氏の縁者。代官としていわきの地に派遣されている。恒友の所領を狙って暗躍している。
後醍醐天皇 鎌倉幕府の倒幕の首謀者
北畠顕家 奥州鎮守将軍 若き貴族 人望がある。
新田義貞 鎌倉幕府 倒幕の功労者
楠木正成 鎌倉幕府の倒幕の功労者 河内に根を張る豪族


 第一章 恒友立つ


 第二章 ざんげ


 第三章 鬼誕生


 第四章 不毛


 第五章 祝福


 第六章 恒友憤怒 その1


 第六章 恒友憤怒 その2


 第七章 いざ鎌倉へ その1


 第七章 いざ鎌倉へ その2


 第七章 いざ鎌倉へ その3


 第七章 いざ鎌倉へ その4


 第8章 奥羽鎮守将軍 北畠顕家 その1 獅子身中の・・・


 第8章 奥羽鎮守将軍 北畠顕家 その2 反目


 第8章 奥羽鎮守将軍 北畠顕家 その3 奥州軍 出陣


 第9章 彷 徨   その1 吉野へ


 第9章 彷 徨   その2 覚 悟


 第9章 彷 徨   その3 鬼の軍団


 第9章 彷 徨   その4 投 稿


 第10章 戦うは義のため  その1 不穏


 第10章 戦うは義のため  その2 恒友の決意


 第11章 恒友 転戦