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日産 業績不振の原因よく目にするのが、ゴーン氏の負の遺産というような文言を見ます。 その記事の要旨は下記のようなものです。 業績不振の根本は開発力である。 これは疑いようもなく… そして、この原因が、ゴーン氏のエコひいき、本部優遇人事、更にはリストラ先行による 未来への投資を絞った結果、現場が疲弊した。 とどのつまり、ゴーン氏は、会社の財務環境の改善は成功したが、リストラ先行であり、 未来への投資がおざなりになりがちになったということです。 そして、自身に権限を集中させ、実質、取締役会の権限・監視機能を形骸化し、 独裁体制を築き、自身は、不正会計で蓄財した。 というような感じです。 確かに、その通りなんですけど… 本当にそれだけ… という感じがしてなりません。 ゴーン氏が去った後、独裁体制を改めるという意味でも、 集団指導的な感じに…というような報道を目にしました。 いい言い方をすれば、そうなんですけど… 決断と実行力組織には、決断・実行力を持つ人間が必要です。 その時の経営環境にもよりますが、 変化が激しい時など、会社も変化を要求される時は、 「みんなで意見だしあうけど…なかなか決まらなくて…」 はまずいのです。 人の顔色を伺って、決断できなければ、機を逸するのです。 ゴーン氏がさって、責任をもって決断をする人材に欠けていたのでは… という疑念が…してしまうのです。 昨年末から、ホンダとの経営統合の話合いが破談になった 経緯をみても、集団体制の悪いところが…と思わずにいられないのです。 コミットメント「コミットする」ゴーン氏が賞賛されていた時は、 皆さまの社内でも、結構、使われていた言葉じゃないでしょうか?これ、本当に大切なことで、この実践ができるだけでも、御社の業績に 貢献できることは断言できます。 僕は、週刊ダイヤモンドだったと記憶しているけど… 日産のコミットメントの特集を見て、 自分が所属していた会社との差をみて、 すごい…と思う一方 言葉で言うほど簡単ではない… と思った記憶があります。 予算検討会の様子が説明されていたんですが、 生産側と販売側で喧々諤々やるそうです。 コミットは 生産側はいつまでに何台作る。 販売側はいつまでに何台売る。 という約束をする場だっていうんです。 で、この約束は、ずれなくやることが求められ、 上にずれてもマイナス評価であるということで、 「自分は、ここまで売るから、これだけの車を この時期まで作ってくれ」 「いやいや、生産側はもっと生産できるんだから 、あんたのところは、●●台売ってもらわねば困る。」 というようなやり取りが行われていたということで、 その際は、上下の関係なく(本当かな?)やっていたそうです。 これは、販売の末端まで徹底されていたそうで、 これが文字通り機能すれば、 当然至極、精度の高い経営計画、販売計画へとつながります。 不良在庫も発生しないし、その分、経費も大幅に削減になる。 その上で、正しい傾向がみれれば、先も見通しやすいですから それを踏まえた人員体制が組める。 そして、その結果として、日産は蘇った… 当時、僕の所属していた会社の環境を考えました。 まず、製品の事業計画ですが 事業部が、事業部の都合で生産計画をたてる。 一応、販売部門との連携の場はあるんですけど、 事業部主体で進んでいくのは間違いないですね… けど、事業部と販売部門の人事の交流もあるわけで、 事業部が、完全に販売部門の意向を考慮しないか? というとしっかりと考慮はします。 けど、正確にやろうとすると、この製品の事業計画自身が 最初から赤字に…なんて場合もあって… それ以外にも、不都合な真実があるわけで、これに目をつぶって 鉛筆なめなめ…帳尻をあわせるなんてことが… 僕のいた会社に限らず 多分、忖度文化の日本…いたるところで…と思うわけです。 少なくとも、ゴーン氏の来る前の日産はそうだったわけで、 日産がV字回復したのだって、不都合な真実もしっかりと見て、正しい状況を 把握して、ムダを省いた結果の成果なわけです。 日本文化を擁護するならば、争いを好まない…相手を尊重する…平和な国 日本なわけです。 やっぱり、不都合な真実に目をつぶって、事象を正確に捉えない限り、 (捉えても、当然ずれはありますが…) 正確な生産計画というのは…無理があるわけで 当時の僕の所属した会社には、ゴーン式にいうなら、改革の余地はあったと思います。 ただ、なんでやんないのか?と思う人もいるでしょう? けど、いうほど簡単ではないですよ… 社内にも人間関係があるわけです。 次の日から、ビジネスライクに、相手(社内のステイクホルダー)と戦え…と 言ったって、難しいんです。 故に、外から来たゴーン氏だからできたという側面もあるんだと思います。 |
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何を教訓とすべきか?経営する側として状況を正確に把握し、そしてその状況にあわせて行動することが大事です。 従業員にとっても、正確かつ詳しい事情を知っているか否かでは、その生産性にも影響します。 そのためには、 不都合な真実を隠さない企業文化をどう醸成するか?ということだと思います。やっぱり、人は、自分のミスや、自分のマイナスにつながることは 言いたくないし、隠せるものなら・・・ というのが人間の自然の姿です。 なので、会社としては、悪いことほど、報告を願う… (いいことは、ほっといても…アピールするもんですので・・・) 体制を構築するかが大切です。 ゴーン氏のコミットメントは結果主義です。 なので、この不都合な真実を明らかにする否かは別として、 評価のために、不都合な真実を隠していたとしてもいなくとも 約束できる部分を明らかにするのであるので、事業計画の面においては 事象を正確に知ることはできます。 けど、事故が起こった時は別問題です。 事故やミスを攻めない 僕が務めた中小企業のオーナーで、従業員のミスや事故を攻めない方が いらっしゃいました。 「こっちの指示の仕方が悪かったかな?今後、やり方を変えるから…」 って感じです。 ただ、その報告を怠った時は、攻められますけど… 本当に、淡々とミスの報告を受け、改善策を模索して、それを徹底 させるというやり方です。 これは、すごいなあ…と思いました。 従業員も悪びれもなく… ミスしました… といってしまう企業文化だったので… どうなのかな~と思う僕がいるのも事実なのですが… 業務の改善を進めるという意味では、 いい文化なのかもしれません。 決断と実行力事業の方向性を変える、これまでの手法を変更するということは 大変な労苦を経営者、従業員、双方に強います。故に、変化を好まないというのは 人間の性質だと思います。 中には違う人もいますが、少数派かと… さりながら、変化は、人に、圧を与えますが、 それに逆らうため、人は発展します。 話は飛びますが、 人類の文明の始まりは、四季のある場所だそうです。 エジプト、メソポタミヤ、インダス、黄河 変化があるからこそ、人は考え、努力し、発展の必要に迫られるということです。 世の中は変化します。 変化しなくていい会社もあるでしょう… けど、ほとんどの組織が変化には変化で対応していく必要があると思います。 その意味で、 経営者の決断と実行力は、非常に重要な要素だと思います。 けど、一方的に、労働者にのみ変化を求め、労苦を強いることは、 働き方改革 日本にあっては、従業員からは見放されます。 本当に、今、経営者にとっては、難しい、世の中だと思います。 あっ、困ったら、渡辺社労士事務所に相談下さい。解決をお任せ下さいとまではいえませんが、相談相手にはなれます。 いうのは簡単、実行は本当に、本当に難しいです。 けど、従業員の生活も預かる経営者の方々は、心がけるべきととと思う次第です。 外から見ている人間なので、正確ではないでしょう… けど、日産にゴーン氏がいたら、7500億円の赤字がでるまで、 問題の先送りがあっただろうか? とは思えてしまうわけです。 (もしかしたら、リストラが早めに行われていただけかもしれないですが…) 決断と実行力という意味では、 僕は田中角栄大先生を思い浮かべます。 放送免許交付問題、日興証券危機、日米繊維貿易摩擦、日中国交回復、等々 の課題を決断力と実行力で果断かつ迅速に成した実力… 賞賛以外の言葉はありません。 今、このような政治家はいません。 強いていうなら、 ちょっとやり方、品には課題が多いですけど… トランプ大統領というところでしょうか? はあ、僕も頑張らねば… 言うだけなら簡単なんですよ… 実行力という点では、動くにも、色々、考えて躊躇するし… 状況を正確に捉えるという点では、僕自身、自分のマイナス点を自覚するのは…なかなかできなくて… |
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