No.1 大河ドラマは 「真実」 であるべきか? フィクション と割り切るべきか?
 


 第22回「設楽原の戦い」 の秀逸場面といえば・・・
  なんといっても、長篠の戦いの後、信長と秀吉の碁の対局の場面かと・・・
   
  
 

  
 
 

 
 



 戦闘シーンが あっさり しすぎのような・・・
  迫力満点以上!!!武田の騎馬軍団!!!
 

 

 
 
 
 

 
 
 

 
 
 

 
 
 
 
 
 



 大河はどうあるべきか?
 真実を語るべきか?それとも?
僕は、小学生のころから、現代劇を抜かして、見続けています。
源頼朝の話である「草燃ゆ」からほぼ、ずっと・・・
子供のころの僕は、歴史の再現ドラマという認識でずっといました。
架空の人物がいても、一般の目で、歴史を眺めるような位置づけで、
大勢に影響は与えないというような感じだった気がします。

ただ、昨今というか、この10年くらい・・・
脚色しすぎでは・・・と思うことが多いです。

絶対にありえないだろうということを、
「演出」「脚色」という言葉で、
入れ込むのはやめてほしいと、本当に思うのです。

一応、テレビ局は、あくまで歴史エンターテイメントであって、
フィクション(つくりもの)という言い方をしています。

かといって、昨年の「鎌倉殿の13人」では、時代背景を考慮すると、
いままでは定説だったが、本来はこうだったはず・・・みたいなこともいう・・・
時代考証もしっかりしているし・・・

歴史をこれから学んでいく子供にとっては、
間違った内容を覚えてしまうことになるんじゃないか?とさえ思えてしまいます。

どっちつかずのストーリーでは・・・

確かに視聴率は大切・・・
みてくれなきゃ・・・元も子もでしょうし・・・

しかし、NHKは公共放送をうたっているのだから、
視聴率に左右されない姿勢も持ってほしいと思うのです。

だって、民放に対する存在意義が・・・と思うのです・・・

今回の描写で許されないと思ったのが、
勝頼が、圧倒的に不利と認識しながら、あえて、
「負けると思っていても、そこに信長、家康がいるから・・・」
と突撃していくところです。

酒井隊に、後ろを抑えられて、他に選択肢がなかった・・・みたいなストーリーなら、
まあわかるのですが・・・

確かに、かっこいいですよ!
負けが濃厚というなかで、鼓舞するというのは・・・

エンタテイメントの世界的にはありだと思います。
けど、リアリティは・・・と思えてしまいます。

時に、「仁義なき戦い」を見られたことはあるでしょうか?
殺しのシーンは多いのですが・・・
間違いなく、狙われた人間は、みっともなく逃げまどいます。
初めて見たときは、みっともないと思いました・・・
多分に、水戸黄門や8代将軍様は、数十倍の敵に平気で戦いますから・・・
そんなシーンになれてたからでしょうか?
けど、今は、逃げまどう姿こそ・・・リアルと思います。

話は戻って、今回の勝頼は優秀であるという設定です。
無能との評価もありますが、実際、最大の領土に広げた実績を考えれば・・・
無能は・・・ないだろうな・・・と思います。

それを踏まえると・・・
多分に優秀であったなら、信玄と同じく、
孫子に通じていたはず・・・
負けるとわかって、つっこむはずないし・・・
少なくとも、部下に向かって、
「負けるだろうけど・・・」なんていって
攻撃を強要するなんて、指揮官としてありえないです。
昭和軍人じゃあるまいし・・・
上に立つものとして
「無能」としかいいようがないと
僕は思うのです・・・
優秀な勝頼が、今回のシナリオのような判断をすることはないはず・・・

ただ、真実は、どこに・・・という問題もあるんですけど・・・
結構、過去の定説は、覆っているし・・・
教科書に載っていた足利尊氏の絵しかり・・・
昨今、信長は、実は常識人だったのでは・・・なんて話もでてくるし・・・

要するに、昔のことです。誰も見てきたわけではないので・・・
歴史は、所詮、最終的な勝利者(家康)によって、
都合よいように書かれているでしょうし・・・
本当の真実が、伝えられているとはかぎらないので・・・

けど・・・
大河は、貴重な歴史の勉強の場、および再認識の場として
より真実を追及してもらいたい・・・
と個人的には思うのです。

同じように感じている人は多いとは思うのですが・・・
どうなんでしょう?